はじめに:Figmaを使いこなすカギは「素材」と「プラグイン」
Figmaは、UIデザイナーにとって欠かせないツールになりました。デザイン・プロトタイピング・チームとの共有まで、すべてブラウザ上で完結するその利便性は、まさに「現場向け」。
Figmaには膨大な公式/非公式リソースが揃っており、UIキットやアイコンセットなどの素材(components, assets)、そして作業を自動化・補助してくれるプラグインが特に強力です。
以下からは、それぞれおすすめを厳選して紹介していきます。
プチTip:Figma素材は「コミュニティ」から探すのが基本!
- Figma上部メニューの「コミュニティ」 を開く
- キーワード検索(例:「blog ui」「cta」「gutenberg」など)を使って素材を探す
- 気に入ったファイルは「Figmaで開く」ボタンで自分のワークスペースにコピー可能
- プラグインの場合は「場所を指定して開く」で使用したいFigmaファイルの一覧が表示されるので、該当するファイルを選択
おすすめ素材(UIキット・コンポーネント)3選
Untitled UI – 無料&有料どちらも使える万能UIキット
Webアプリ/SaaS UI/LPの初期設計に
- ポイント:クリーンで使いやすく、Auto Layout対応。配色やタイポグラフィもバランス良好。無料版でも十分なパーツが揃っています。
- 活用例:SaaSの管理画面モックアップを30分で完成させたことも。配色・文字サイズのルールが明快なので、チーム作業でもズレが出にくいです。
Material Design 3 Design Kit
Googleが提供する最新のMaterial Designガイドラインに準拠した公式UIキット
- 信頼性と汎用性: 世界中で広く使われているMaterial Designの原則に基づいているため、どんなプロダクトにも馴染みやすいです。
- 最新のUIトレンド: 定期的にアップデートされ、常に最新のデザインガイドラインに対応しています。
Iconoir(アイコンセット)
アプリやサービスで使うアイコンパックとして
- ポイント:線の太さが絶妙で、モダンな印象を保ちつつも親しみやすいデザイン。Figma用ライブラリが配布されており、検索しながらすぐに配置可能。
- 補足:ブランドトーンに合わないと感じたときも、線の太さや角丸を簡単に調整できて柔軟です。
ワイヤーフレーム作成におすすめのプラグイン
Wireframe

作成者:Hexorial Studio
無料のプラグインで、Web、モバイル、タブレット向けのテンプレートが豊富
- 特徴:アイデアのブレインストーミングや、プロジェクトの初期段階での計画に非常に役立ちます。基本的なワイヤーフレーム要素を簡単にデザインに挿入し、カスタマイズ可能
- 信頼性: 多くのFigmaユーザーに利用されており、非常に人気
Hand Wireframe

作成者:Sonny Lazuardi
手書き風のワイヤーフレームを作成できるユニークなプラグイン
- 特徴: 既存のデザインをワンクリックで手書き風のワイヤーフレームに変換することも可能。
ブレインストーミングの際に、よりラフな印象でアイデアを共有したい場合に適しています。ただし、Text、Rectangle、Circle、Linesのみをサポート
Wire Box

作成者: Seán Halpin
高度なデザインの画面をシンプルなワイヤーフレームに変換するプラグイン
- 特徴: 既存の製品に新しい機能を追加する際に、ワイヤーフレームをゼロから描く必要がない場合に便利です。
- 信頼性: 特定のニーズに特化したプラグインですが、評価は高いです。
Figma × WordPress連携に役立つプラグイン/素材
Anima

作成者/提供元:Anima App, Inc.
FigmaデザインをReact、HTML、Vue、Tailwind CSSなどのコードに変換できるAI搭載プラグイン
主な機能:
- デザインからReact、HTML、Vue、Tailwind CSSへのコード変換
- AIによるコードのパーソナライズ
- WordPressブロック化しやすい構造を出力可能。
Builder.io

作成者/提供元:Builder.io
FigmaデザインをHTML、React、Vue、Angular、Tailwind CSSなどのコードに変換できるAI搭載プラグイン
主な機能:
- Figmaデザインのコード変換(React、Vue、Angular、HTML、Tailwind CSSなど)
- AIによるコードの最適化
- Builder.ioのVisual CMSとの連携
サービスや機能に特化したプラグイン/素材
Figma to Studio

作成者/提供元:Studio
Figmaで作成したデザインを、ノーコードのWebサイト構築プラットフォーム「STUDIO」に簡単にインポートできるFigmaのプラグイン
- 効率化と時短: デザインと実装の連携がスムーズになり、Webサイト制作にかかる時間と労力を大幅に削減できます。
Material Symbols

作成者/提供元:Google Fonts
Googleが提供するアイコンセット「Material Symbols」をFigmaで利用できるプラグイン
- 豊富な種類: 3万5千以上のアイコンが含まれており、様々な用途に対応できます。
- 可変フォント: 従来のアイコンフォントとは異なり、「Weight(太さ)」「Fill(塗りつぶし)」「Grade(明暗)」「Optical size(視覚サイズ)」といったプロパティを調整できるため、より柔軟なカスタマイズが可能です。
Google Fonts: pairings

作成者/提供元:Google Fonts
視覚的に美しく、かつ読みやすいデザインになるフォントの「ペアリング」を提案してくれる、デザイナーに役立つテンプレート
- デザインの一貫性と美しさ: 異なるフォントが調和することで、プロフェッショナルで洗練された印象を与えます。
- 視覚的ヒエラルキーの構築: 見出しと本文で異なるフォントを使用することで、情報の重要度を視覚的に伝えやすくなります。
まとめ
プラグインやUIキットをうまく組み合わせれば、0から手作業で組み上げていたUIが「型」から一気に形になり、リズムよくデザインできるようになります。
「見た目にも美しく、構造も明快」なWebサイトやブログを、コードなしで誰でも作れる時代です。今回紹介した素材やツールを活用して、自分だけのデザインを形にしていきましょう。



