ノーコード × WordPressブロックテーマで進化する次世代Web制作

はじめに:WordPressも“ノーコード!”

今注目されている、CMSでありながらノーコードでWeb制作が完結するWordPressのブロックテーマ(Block Theme)。

今後の需要や将来性において非常に有望!と聞いて、AIでCocoonをカスタマイズする予定だったこのブログを、ブロックテーマに移行してみたいと思いました。

まずは特徴や将来性、やっとくと習得できるスキルなどを紹介します!

ブロックテーマがこれからのサイト制作に向いている理由

1、コード不要で直感的なページ設計

その背景にある重要な技術が以下の2つです。

FSE(フルサイト編集:Full Site Editing)

FSEは、WordPressが掲げる次世代サイト制作のコア機能です。FSE対応テーマでは、ヘッダー、フッター、サイドバー、投稿ページなど、サイト全体のレイアウトをブロックで編集可能です。

  • テンプレート(トップページ・投稿ページなど)をノーコードでカスタマイズ
  • サイト全体のスタイル(色、フォント、余白など)を一括で変更可能
  • テンプレートパーツ(共通要素)を再利用して、デザインの一貫性を確保

つまりFSEによって、「開発者しかできなかったこと」がノーコードで誰でも編集可能な範囲に広がったのです。

Gutenberg(ブロックエディタ)

Gutenbergは、WordPressに搭載された新しいコンテンツ編集機能で、文章・画像・見出し・ボタンなどの要素を「ブロック」として操作できます。

  • テキストや画像、動画などの要素をブロック単位で自由に配置
  • 直感的なドラッグ&ドロップ操作でレイアウト編集
  • ブロックごとのスタイル調整(背景色、文字サイズなど)も可能

Gutenbergは記事編集だけでなく、ページやサイト全体の構成にも使われるようになっており、ブロックテーマとの組み合わせで最大の力を発揮します。

2、ブロックパターンの活用で効率化

ブロックテーマでは「パターン機能」により、デザインの部品(パーツ)を登録・再利用することができます。

たとえば「よくある質問」「プロフィール紹介」「CTAセクション」などをパターン登録しておけば、他のページでも1クリックで配置できます。

これにより、ブランドの統一感を保ちつつ、制作・更新コストを大幅に削減できるのです。

3、サイトの更新・運用もラクラク。スピーディーな改善が可能

ノーコードで編集できるということは、更新頻度が高い運用型サイトにとって大きな武器です。

  • テキストや画像の差し替えが即座に反映
  • モバイルビューの確認も編集画面でできる
  • 特定パーツだけの入れ替えにも対応しやすい

日々の運用において「エンジニアに依頼しなくてもよい」ことは、コストとスピードの両面で大きなメリットになります。

4、表示スピードが速く、SEOやCVにも有利

  • プラグイン依存が少なく、複雑なテーマファイルが減ることで、サイトが軽量化
  • WebサイトやLPで重要な「ページ表示速度」や「モバイル対応」が標準で最適化されている。

ブロックテーマを学習すると習得できるスキル

  • WordPressの構造理解(テンプレート階層、パターン、スタイルの役割)
  • UIデザイン・レイアウト設計の感覚
  • ノーコードでも成立するWebサイト構築・更新の実践力
  • レスポンシブデザインやSEOの基礎対応
  • サイトを「育てる」感覚とスピーディな改善思考

需要と将来性

WordPressは全世界のWebサイトの40%以上で使われており、今なお進化を続けています。そして現在、WordPressはブロックテーマを今後の標準仕様として位置づけており、テーマ開発やプラグイン対応もこの流れに追従しています。

  • 海外ではすでにFSE対応テーマが主流
  • ノーコードツールとの連携で、さらに制作効率がアップ
  • クライアントワーク、副業、個人ビジネスでもニーズ増加中

「ノーコード × ブロックテーマ」=これからのWeb制作スキルの新基準とも言えます。

ブロックテーマ構築が向いているサイト、サービス

  • コーポレートサイト(小規模〜中規模)
  • 個人ブログ、ポートフォリオ、ギャラリー
  • イベントサイトやキャンペーンLP
  • Webメディアやアフィリエイトサイト

とくに、「自分で更新していきたい」というニーズがある場合、ブロックテーマは抜群の使い勝手を発揮します。

クラシックテーマとの決定的な違い(比較表)

クラシックテーマの時代は終わりつつあり、今後はブロックテーマがWordPressの主流になっていくと見られています。

項目クラシックテーマブロックテーマ
デザイン編集コード中心ノーコードで直感操作
カスタマイズ範囲固定・制限ありページ全体が自由に編集可能
学習コストHTML/CSSの知識が必要初心者でも扱いやすい
柔軟性テーマに依存しがちブロック単位で再利用が可能
将来性徐々に非推奨へWordPressの標準路線に合致

おすすめのブロックテーマ

それぞれのテーマで「再利用ブロック」や「パターン機能」などを駆使すると、より効率よくプロっぽいサイトが作れます。

  • Twenty Twenty-Four:WordPress公式。FSEの基本を学ぶのに最適
  • Frost:シンプルかつ美しいビジネス向け
  • Bricksy:デザイン性重視。ポートフォリオやブログ向け
  • Ollie:初心者に優しいチュートリアル付きの注目テーマ

まとめ

WordPressブロックテーマは、ノーコード・ローコード需要の高まりによってWeb制作の中核となり、これからのサイト構築の新たな標準です。学んでおいて損はありません。

次は、実際に「Figmaで全体の構成を設計し、実装はGutenbergで」というハイブリッドでブロックテーマでブログ構築に挑戦します!